妻の誕生日。
帰宅後、冷蔵庫に残っていたケーキを食べた。
仕事にふける深夜2時すぎ、妻がにわかに夜起き。
冷蔵庫の水を飲んでからボソっと言う。
「ケーキ食べちゃったんだ……」
疑うことなく、余り物というか私の分だと思っていたが
「え、ごめん……」以外の言葉が出ない。
翌朝、改めて侘びたところ
「寝ぼけてて覚えていない」と言うが
彼女の目は憂いを帯びていた。
その日は仕事を早めに切り上げ、
ケーキを1つ買って帰宅。
関係修復を試みようと献上するも
「いや連日ケーキとか太るからいらない」と仰られる始末。
正解は無きに等しき嫁心。